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    【2026年提出版】フリーランスGoエンジニアのための確定申告完全ガイド|青色申告と経費の基本を解説
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    2025-06-18

    電卓とノートを持ってる男性の絵

    【2026年提出版】フリーランスGoエンジニアのための確定申告完全ガイド|青色申告と経費の基本を解説

    ※本記事は2025年分の所得を2026年(申告期間:2026年2月16日〜3月15日頃)に申告する場合を想定しています。申告期限が休日・祝日に重なる場合は翌営業日が期限となる可能性があるため、余裕をもって準備しましょう。また2025年6月時点の情報をもとにしており、制度変更により要件が変わる場合があります。最新情報は国税庁サイト等で必ずご確認ください。

    コードは書ける、でも税金は…?

    優れたコードを書き、無事に案件を納品。しかしフリーランスとしての一年には、もう一つの大きなタスクが待っています。それが「確定申告」です。

    この記事ではフリーランスGoエンジニアが安心して確定申告に臨めるよう、その基本から「青色申告と白色申告の違い」「経費にできるものリスト」までを網羅的に解説します。税金の知識はあなたの事業を守り、成長させるための重要なスキルです。


    青色申告 vs 白色申告、どちらを選ぶべき?

    フリーランスが最初に直面する選択肢を比較解説します。

    白色申告とは?

    事前の届出が不要で簡易な帳簿付けで済むため手間が少ないですが、税制上の優遇措置はほとんどありません。

    青色申告とは?

    事前に「開業届」「青色申告承認申請書」の提出が必要ですが、最大65万円の特別控除や赤字の3年間繰越など、大きな節税効果があります。

    重要: 青色申告承認申請書は、原則として開業日から2ヶ月以内(既存事業者は毎年3月15日まで)に提出が必要です。すでに開業から2ヶ月以上経過している場合は、その年の3月15日までに青色申告承認申請書を提出すれば当該年分から青色申告が可能です。

    比較表と結論

    比較項目青色申告(65万円控除)白色申告
    特別控除額最大65万円なし
    赤字の繰越3年間可能不可
    事前の届出必要不要
    帳簿付け複式簿記(会計ソフト利用が一般的)単式簿記(簡易)
    電子申告・帳簿保存e-Taxまたは優良な電子帳簿保存が必要-

    結論: 年間所得が一定額を超えるフリーランスエンジニアであれば、手間をかけてでも**青色申告(65万円控除)**を選ぶメリットが圧倒的に大きいです。65万円の控除は、所得税率20%の場合、約13万円の節税効果があります。 ※あくまで例として、実際の税率次第で節税額は変動します ※青色の要件未達の場合の55 万円控除・10 万円控除になってしまうので注意


    65万円控除の要件: 令和4年分以降はe-Taxによる電子申告を行うか、または「優良な電子帳簿保存」(タイムスタンプ付与や検索性確保など国税庁のガイドラインに沿った電子保存要件)の要件を満たした形で仕訳帳・総勘定元帳を、電子データで備え付け・保存する必要があります。電子帳簿保存を行う場合は、日付・金額等で検索できる体制を整え国税庁が定める要件を満たす必要があります。


    【具体例】Goエンジニアが経費にできるものリスト

    エンジニアの業務内容に合わせて、経費計上できる可能性のある項目を具体的にリストアップします。

    • 仕事場の費用(家事按分): 自宅家賃、電気代、通信費など。業務利用割合の算定方法(例:居室の総面積に占める作業スペース面積の比率で按分、電気代は業務時間比で按分)の合理的な按分基準を設ける必要があります。
    • 機材・ソフトウェア費: PC、モニター、キーボード(10万円未満は消耗品費、10万円以上は減価償却資産として概ね3年で償却、30万円未満の少額減価償却資産の特例適用要件に注意)、IDE(GoLandなど)のライセンス費用、技術書。 ※10万円未満なら小額備品として即時経費化する会計ソフトの設定例が多いが、正式には取得価額30万円未満の少額減価償却資産制度の活用を検討します
    • 学習・研究開発費: 有料オンラインコース(Udemy等)、技術カンファレンス参加費、資格取得費用(AWS認定等)。業務関連性を説明できる資料(受講証明・参加証明、学習計画書など)を残すことが重要です。
    • インフラ・サーバー費: 開発用のクラウドサービス(AWS, GCP, Azure)利用料、レンタルサーバー代、ドメイン費用。クラウド利用料の請求書は事業用明細として保存し、勘定科目は「サーバー利用料」「クラウド費用」等で分類しやすくラベル付けを行いましょう。
    • 打ち合わせ・交通費: クライアントとの打ち合わせでの飲食代(会議費として計上するには社外関係者との会議であることや目的・参加者の記録が必要)、移動にかかった交通費。オンラインミーティング時の通信費も按分対象になり得ます。

    注意点: 経費計上には「業務に必要かつ妥当な支出」であることが前提です。領収書の保管と、支出の目的を明確にしておくことが重要です。


    確定申告の基本的な流れとスケジュール

    1. 通年:日々の記帳と証憑の保存 領収書や請求書を必ず保管する習慣が重要です。
    2. 1月〜2月:決算書の作成 1年間の帳簿を締め、青色申告決算書(または収支内訳書)を作成します。12月中旬以降には領収書の整理を開始し、年明け早々には仕訳を完了させると慌てずに済みます。
    3. 2月16日〜3月15日:確定申告書の作成と提出 作成した書類を元に確定申告書を作成し、税務署へ提出します。e-Taxでの電子申告が便利で、65万円控除の要件の一つでもあります。e-Taxの事前設定(マイナンバーカード方式・ID・パスワード方式の選択、利用者識別番号取得)は数週間かかる場合があるため早めに準備しましょう。
    4. 〜3月15日:納税 確定した所得税を納付します。申告期限は休日・祝日と重なる場合は繰り下がる場合があります。

    確定申告を効率化する便利ツール

    主要なクラウド会計ソフト:

    これらのソフトはクレジットカードや銀行口座と連携することで、日々の記帳の手間が大幅に削減できます。個人用口座と事業用口座の分離を推奨し、自動取り込み後の勘定科目振り分け設定を適切に行うことが重要です。銀行API連携やクレカ連携時は認証情報管理に注意し、連携設定時は自動仕訳ルールを定期的に見直しましょう。


    免責事項

    本記事は一般的な情報提供を目的としており、税務上のアドバイスを保証するものではありません。個別のケースについては必ず税理士などの専門家にご相談ください。税制は変更される可能性があるため最新の情報は国税庁のウェブサイト等でご確認ください。各外部リンクは変更される可能性があります。

    注意: 基準期間の課税売上高が1,000万円を超える場合、消費税の課税事業者選択・届出が必要になる可能性があるため、売上規模が近い場合は税理士等に相談しましょう。また、電子帳簿保存法・適格請求書(インボイス)制度への対応についても別途検討が必要です。 ※基準期間(原則として2期前)の売上高判定で課税対象となるケースのほか、設立初年度や2期目は一定の免税措置があるため、具体的には税理士に確認を推奨


    まとめ:適切な納税は、プロのフリーランスとしての責任

    確定申告はフリーランスにとって必須の業務であり、青色申告と日々の記帳が節税と安定経営の鍵となります。

    税金や経理の知識を身につけることは、自身の事業を守り、成長させるための重要なスキルです。適切な納税はプロのフリーランスとしての責任であり、信頼性の証明でもあります。2025年分所得の申告(2026年提出)に向けて、早めの準備を心がけましょう。

    私たちGoForceは、エンジニアがコーディングという最も価値ある業務に集中できるよう、案件のマッチングからキャリア相談まで幅広くサポートしています。事業主としての第一歩に不安を感じたら、まずは安定した収益基盤を築くことから始めませんか?あなたの専門スキルを正当に評価するプロジェクト探しはぜひ、私たちにお任せください。

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