A社のAPI改修、B社のバグ修正、そして来週のC社との打ち合わせ。フリーランスの仕事は、複数のプロジェクトが同時並行で進みます。あなたの頭の中はタスクリストでいっぱいになっていませんか?
この記事では、その「頭の中の負担」を解消し、Goエンジニアがコーディングという本質的な業務に集中するための案件管理ツール(Trello、Asana、Notion)を徹底比較し、あなたに最適なツール選びをガイドします。
「ToDo」「In Progress」「Done」といったリストの間を、カード(タスク)を動かしていく、直感的で視覚的なカンバン方式です。
無料ワークスペースあたり最大10ボードまで。Power-UpはFreeプランでは1ボードにつき1つまで利用可能(有料プランでは無制限)。
具体的運用例: GoでAPI改修を担当する場合、バックログ → 開発中 → コードレビュー → デプロイ待ち → Doneの5列を用意し、PR URLと関連チケットをカードに添付するだけで進捗が可視化できます。
リスト、ボード、カレンダー、タイムライン(ガントチャート)など、多様なビューでプロジェクトを管理できるより構造化されたツールです。
基本機能は無料、ガントチャートはStarter/Advancedプランで利用可能。(公式料金ページ)
具体的運用例: マイクロサービス開発では、認証API → ユーザーAPI → 決済APIの依存関係をガントチャートで設定し、各タスクの遅延が全体スケジュールに与える影響を自動計算できます。
GitHub Actionsでgo test ./...
が成功したらAsanaのタスクを自動的に「コードレビュー待ち」に進めるワークフロー例です。
yaml1# .github/workflows/asana.yml 2name: asana-autoupdate 3on: 4 push: 5 branches: ["main"] 6 7jobs: 8 test: 9 runs-on: ubuntu-latest 10 steps: 11 - uses: actions/checkout@v3 12 - uses: actions/setup-go@v4 13 with: 14 go-version: "1.22" 15 - run: go test ./... 16 - name: Move Asana Task 17 if: ${{ success() }} 18 uses: Asana/github-action@v1 19 with: 20 asana-pat: ${{ secrets.ASANA_PAT }} 21 task: ${{ secrets.ASANA_TASK_ID }} 22 new_section: "コードレビュー待ち"
success()
は Expression 内でのみ有効です。上記のように ${{ }}
でラップしないと条件式として解釈されません。
これによりテストの成功可否がAsana側へリアルタイム反映され、手動更新の手間を省けます。
Trelloの自動化例: Butler機能でgo build
成功時にカードを自動移動:
yaml1# GitHub Actions経由でTrello Butler APIを呼び出し 2# 注意: 公式GitHub Actionは未提供のため、REST API直接呼び出し 3- name: Move Trello Card 4 if: ${{ success() }} 5 run: | 6 curl -X PUT "https://api.trello.com/1/cards/${{ secrets.YOUR_TRELLO_CARD_ID }}" \ 7 -d "idList=${{ secrets.YOUR_TRELLO_DEPLOY_LIST_ID }}" \ 8 -d "key=${{ secrets.YOUR_TRELLO_API_KEY }}" \ 9 -d "token=${{ secrets.YOUR_TRELLO_TOKEN }}"
Notionの自動化例: GitHub Actions経由でテスト結果をNotion DBに記録:
javascript1const { Client } = require('@notionhq/client'); 2const notion = new Client({ auth: process.env.YOUR_NOTION_TOKEN }); 3await notion.pages.update({ 4 page_id: process.env.YOUR_NOTION_PAGE_ID, 5 properties: { Status: { select: { name: "テスト完了" } } } 6});
タスク管理、ドキュメント作成、データベース、Wikiなど、あらゆる情報を一つに集約できる、究極に柔軟なオールインワン・ワークスペースです。
個人利用は無料(10人まで外部コラボレーター)、Marketplaceには30,000件以上の無料テンプレが並ぶ。(公式料金ページ)
具体的運用例: 案件DBとタスクDBをリレーションし、案件単位で稼働時間・請求額を自動集計するダッシュボードを1時間で構築可能です。
比較軸 | Trello | Asana | Notion |
---|---|---|---|
思想 | 直感的なカンバン | 構造的なプロジェクト管理 | 全てを繋ぐワークスペース |
シンプルさ | 3点(高) | 2点(中) | 1点(低) |
機能の豊富さ | 1点(低) | 3点(高) | 3点(高) |
カスタマイズ性 | 1点(低) | 2点(中) | 3点(高) |
クライアント共有 | 限定的 | 優秀 | 良好 |
料金(月額) | 無料〜$6 (約900円) 詳細 | 無料〜$13.49(月払い) $10.99(年払い) (約1,650〜2,000円) 詳細 | 無料(外部コラボ10人まで) Plus: $10/月 詳細 |
セキュリティ | SOC2・GDPR準拠 (Atlassian全体) 詳細 | SOC2・GDPR準拠 詳細 | SOC2 Type2準拠 (EnterpriseでBAA締結可) 詳細 |
※執筆時点(2024-12)
個人フリーランス(1人) → シンプル重視なら Trello、高機能なら Notion
小規模チーム(3〜5人) → クライアント共有重視なら Asana、コスト重視なら Notion
中規模以上(10人以上) → プロジェクト管理機能が充実した Asana 一択
最適な案件管理ツールは、あなたの働き方や思考のスタイルによって異なります。適切なツールへの投資は頭の中のメモリを解放し、Goのコードを書くという最も価値の高い仕事に集中するための最も効果的な戦略です。
私たちGoForceは優れたGoエンジニアが、管理業務のような付帯作業に煩わされることなく、その専門性を最大限に発揮できることを重視しています。自己管理能力が高く、効率的にプロジェクトを推進できるプロフェッショナルなエンジニアはクライアントから最も信頼されます。
効率的なタスク管理で生産性を向上させ、より価値の高いGoエンジニアとしてのキャリアを築いていきましょう!
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